2018年2月9日金曜日

【参加レポート】とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」2日目後半

小矢部市(おやべし)の「薄氷本舗 五郎丸屋」を出発し、続いては砺波市(となみし)の昼食会場へと向かいます。
1日目と同様、朝からの吹雪はやみ、快晴に!雪景色の砺波市は絶景。
家と家の距離が離れている散居村の景色が広がる砺波平野では、雪が降ると田んぼは一面雪のじゅうたんに。美しいです。
田んぼ脇の道を歩いていくとたどり着いたのが、2日目の昼食会場「農家レストラン大門(おおかど)」。
立派な“アズマダチ”の伝統家屋を利用して、砺波に古くから伝わる伝承料理を提供してくれます。
砺波市では手延べでつくられた丸髷型の「大門素麺」も有名。職人さんが一つ一つ丁寧につくりあげたこの素麺もいただくことができます。

「仕事・暮らし」「住宅・暮らし」「移動・暮らし」という3つのテーマに分かれてお食事しました。
砺波市に移住されたご家族や、地域おこし協力隊の方、市の職員の方、ハローワークの方、などなどが参加者からの質問に答えてくれます。
私が座った「仕事・暮らし」のテーブルでは、ハローワークの方、市の職員の方が砺波市では製造業が盛んなことや、有効求人倍率が高いこと、そして働き方、通勤についてなど、具体的な仕事の話をしてくれました。
今後開催予定の合同企業説明会のご案内もしていただき、早速、参加しようと思うという声も聞かれました。
お食事は、砺波のごちそうが盛りだくさん!
丸山(がんもどき)、いとこ煮、ゆべす(溶き卵の寒天寄せ)、干しずいき(里芋の茎)の白和え、よごし(菜っ葉の味噌和え)、大門素麺…
すべて、女将の境さんをはじめ、地元の方の手作り。天然のだししか使わないお料理はどれも素材の味が生きていて絶品です。
女将の境さんから、この伝統家屋についてのご説明をいただきました。
ワクノウチと呼ばれる家の中心となる部屋が、この家にはなんと3つもあるそう。それだけでも大変立派な家だったことがうかがい知れます。

砺波市のくらしの様子を知ることができたところで、最後のイベント、「2日間のふりかえり」です。
参加者のみなさんも、案内側のみなさんも、それぞれこの2日間の感想と一番印象に残ったことを挙げていきました。
参加者のみなさんからは、こんな意見が出ていました。
・単に旅行で来ていたらいけないようなところ、入れないようなところにいけた。
・来る前と来たあとでは印象が変わった。遠い、田舎という印象だったが、心理的に距離が縮まり、まちにもエネルギーを感じた。
・富山県の一部地域だけしか見られなかったので、もっと全体的に色々な地域を見たかった。
・高岡市は伝統工芸が盛んで硬いイメージがあったが、若い人も活躍するアートなまちだと思った。
・移住したい側の参加者と案内側の地元の人がフラットな関係で話せたのがよかった。
・参加者のあいだで、移住に対して同じような悩みを持っているということを知ることができた。
・食べ物がおいしかった!
案内側のみなさんからは、こんな意見が出ていました。
・自分も移住してきたが、直感で決めた。他のまちを見て選んだのではないけれど、ここに住む人、ここの景色がいい、と思ったから来た。色々悩んで決めるのも1つだが、いいと思ったらなにかそこに縁があると思う。
・移住後の移住者同士の付き合いも楽しい。横のつながりを大切にすると、新しい生活も楽しめる。
・富山では、知り合いの知り合いは知り合い。今回のツアーでも知った顔がたくさん。人とのつながりが密。誰か一人と仲良くなれば、どんどん友達が増えていく。
・普段歩かない道を歩いて、新しい発見があった。富山に住んでいても知らないことがたくさん。
・人との縁で移住している人がたくさんいると感じた。
・参加者のみなさん同士でどんどん仲良くなっていくのがいいな、と思った。

今回のとやま移住旅行では、「モノ、マチ、伝統」というテーマに沿って様々な施設を見学し、様々な人々に出会ってきました。
「伝統」は一見、頑固な、古い、といったイメージもありますが、それを大事にしながら、柔軟な思考で現代に受け継いでいこうとする人々やまちのエネルギーを感じることができました。
また、移住相談員としては、移住に向けて動き始めているみなさんの不安や悩みなどリアルな声を聞くことができ、今後もっとサポートを充実していかなければと感じました。

最後には、ツアーの企画を担当しているワールドリー・デザインの明石さんからこんな心強いお言葉が。
「今回、ここで出会ったみなさんとはもう“お友達”です!次回富山に来る際にはぜひ私たちを頼りにしてくださいね。」
ここで会ったのもなにかの縁。またお会いできるのを楽しみに、とやま移住旅行vol.2 第3回目はお開きとなりました。(富山県定住コンシェルジュ一条)

今年度のとやま移住旅行は次回が最後の開催となります。
【最終回|2/24(土)~2/25(日)】とやま移住旅行vol.2「とやまのうみやま くらし・しごとツアー」
海に関する仕事をしている人々、山里に暮らす人々を訪ねるツアー。主に、県東部をめぐります。
申込締切は2/19(月)までですので、気になった方はぜひお早めにお申込を!

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とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」1日目前半
とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」1日目後半
とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」2日目前半

【参加レポート】とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」2日目前半

とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」は2日目を迎えました。
前日の夜中から雪が降り始め、高岡の大仏さんはうっすら雪化粧した朝。
富山らしい湿り雪も体験することができました。

この日は、モノづくりの企業めぐり。まずは高岡市福岡町の町工場「株式会社フジタ」へ向かいます。
バス移動中は、案内人の山崎さんからフジタの概要を説明していただきました。
フジタの梶川社長は町工場の暗い、汚いというイメージを払拭しようと改革に取り組みました。
現在の工場はとても清潔に整頓されていて、見学したみなさんからも、工場のイメージが変わった!という感想が聞こえてきました。

また、お父様から工場を引き継ぎ、ご自身が本当にやりたいことはなにかということを追求した結果、メタルアート美術館を作りたいという結論に至ったそう。
クラウドファンディングで資金集めをし、完成した「FACTORY ART MUSEUM TOYAMA」では、全国の工場の職人さんから作品を募集し展示しています。
世界にひとつだけの作品に、みなさん興味津々。金属とは思えないやわらかい雰囲気の作品や、もとからある部品を活用してアートにした作品などが並びます。
ちなみに、建物の設計は1日目にお世話になった建築士の大菅さんによるもの。様々なところでつながっています。
これから、このミュージアムでイベントを開催したり企画展をしたり、と今後の展望を語っていただいた梶川社長。町工場の新たな形を提示していく姿勢はとてもかっこよかったです。

続いて小矢部市(おやべし)に移り、老舗の和菓子やさん「薄氷本舗 五郎丸屋」でお話をうかがいます。
迎えてくれたのは、代表取締役の渡邉さん。
お店の名前にも付いている「薄氷(うすごおり)」というお菓子は、薄く延ばした餅菓子を和三盆糖で包んだ繊細な干菓子です。
ちょうど今の季節の風情を思わせる、薄く張った氷を模しています。同じような砂糖菓子は他の和菓子店でも作られているそうですが、この繊細さはどこにも真似できないそうです。
古くからの製法や技術を守り続けてきた五郎丸屋でしたが、渡邉さんが東京の和菓子店で修行をして戻ってくると、もっと新しいものを、さらに技術の高いものをと、今ある商品に疑問を抱いてしまいました。
最初のうちは、東京の和菓子店の経験を活かした新商品を続々と出していきましたが、結局お客さまに一番喜んでもらえるのは薄氷だったそう。
原点に立ち戻り、自分が本当に作りたいものは何だろう、と過去を振り返る日々。
試行錯誤の末、薄氷を現代風にアレンジした新商品「T五(てぃーご)」をつくりあげ、現在では富山、さらには日本を代表するお土産として様々な賞を獲得し、評価されるようになりました。
T五の制作秘話は、ここでは書ききれないくらいとても興味深い内容でした。気になる方はぜひ渡邉さんに聞いてみてくださいね!
T五は、桜(塩味)、抹茶(苦味)、ゆず(酸味)、胡麻(滋味)、和三盆(甘味)の“五味五色”で成り立っています。
パステル調の色合いと丸いフォルムは、女性にも大人気。手にとってみたくなりますね。
お話を聞きながら、試食させていただきました!
和風メレンゲの「木.林(きりん)」(写真右)とともに。「桜」と富山限定販売の「紅茶」味。

その後は、みなさんでお買い物タイム!
薄氷やT五以外にも、色とりどりのおいしそうな和菓子に釘付けです。
立派な店構え。歴史を感じます。

2つのモノづくり企業をめぐり、「原点回帰」という共通の考え方が見えてきた気がしました。
本当に作りたいものは何かを考えた時、お二人の経営者が語ったのは、今までの自分を振り返ることでした。
歴史や文化を大切にし、現代に残せる新たな価値を作り出している富山のモノづくり企業のこれからにワクワクが止まりません。(富山県定住コンシェルジュ一条)

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とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」2日目後半

【参加レポート】とやま移住旅行vol.2「とやまのモノ、マチ、伝統 くらし・しごとツアー」1日目後半

若鶴酒造株式会社を後にし、高岡市山町筋(たかおかしやまちょうすじ)へと向かいます。
ここではテーマ別に3組に分かれてまちなかを散策していきます。
私が参加したのは、「まちなかリノベ物件&人めぐりツアー」。案内人は、建築士で大菅商店店主の大菅洋介さん。ご自身は朝日町出身で、奥様のご実家がある高岡市にUターンしてきました。
さらに、町家体験ゲストハウス「ほんまちの家」管理人の加納亮介さんも案内人として参加してくださいました。加納さんは、千葉県出身。大学の研究活動で高岡の地域と関わるうちに、ゲストハウス管理人として高岡市に移り住むことに決めたそう。
そんなお二人のガイドでまち歩きのスタートです!
午前中は吹雪いてあいにくの天気でしたが、まち歩きの最中は奇跡的に晴れました!
まずはお昼を食べに向かいます。
歩いていく道中でも、リノベ物件にたくさん巡り合いました。
モノづくりの楽しさを知り、体験できる複合施設「はんぶんこ」さん。伝統工芸のワークショップスペースや、ギャラリー・ショップも併設しています。「はん文庫」という名の図書室は、1冊本を持ってきたら2冊貸し出ししてもらえるというユニークなシステムになっています。

こちらは、塩谷ビル。空きビルとなっていたところを、どうやって生かしていこうかという意見交換会をし、現在は1階部分にイタリアンレストランが入り、2フロアが男女別のシェアハウスになっています。
ここ高岡では、“取り壊す”という選択ではなく、“今あるものを生かす”という考えが息づいているのだと改めて実感しました。
ドラえもんトラムも発見!

早速おもしろいまち歩きになってきたところで、お昼をいただく「居酒」さんに到着。
ランチはおそばのメニューが並び、夜にはお刺身なども食べられるとのこと。もともと寿司職人だった店主の好きが高じて蕎麦屋さんになったとか。  
ランチを食べながら、移住したきっかけや、高岡市での暮らしについてお話を聞かせてもらいました。
地元の人からすれば見慣れたありきたりの風景でも、都会から来た人から見ると、新鮮で美しかったりうらやましかったりする。そういうものを残してほしいし、残していきたい、と案内側も参加者の方も大きく共感していました。

ランチのあとは、予定にはなかったけれど、射水神社へ。
ここでもつぎつぎにコネタが出てきます。みなさん、地元に詳しい!
雪に埋もれてかわいいお相撲さん。

その後、案内人の大菅さんが営む、「大菅商店」へ。
高岡市の伝統工芸「菅笠」
“新しい荒物屋”として、厳選された暮らしの道具が並びます。

店の奥は大菅さん一家の住まいとしてリノベーション中。
お子さまの部屋には、なんと蔵があります!
外観も立派。レンガと白壁のコントラストが素敵です。

そして高岡市といえば!の大仏さんに会いに行きました。
青空によく映えます。
観光ではちょっと気付かないような「大仏飲食店街」にも連れて行ってもらいました。
レトロな雰囲気が漂います。

さらに、大菅さんが手がけたリノベ物件を見て回ります。
源色(げんしょく)」さんは、京都で修行し、Uターンしてきたパティシエさんが営む洋菓子屋さん。素敵な空間に、和素材にこだわったケーキや焼き菓子が並びます。

続いては、「Fish Craft Matsumoto」さん。
一瞬、釣具屋さんかな?という雰囲気の店構え。こちらでは、店主の松本さんが魚の剥製を制作する工房兼ギャラリーになっています。
釣り好きの方や、飼っていた魚を剥製にしてほしいという方まで、様々なご要望にお応えしています。昨年末には、ぶりの剥製をお願いされたこともあったそう!大変そうです…
わんちゃんは抱っこしていないと鳴いてしまうらしく、ずっと抱っこして工房を案内してくれました。

まち歩きを終え、「ほんまちの家」へ向かいます。
ここで、ファシリテーター(進行役)に南砺市の倉谷さんを迎え、高岡市周辺でまちづくりに関係している方との対話の時間です。
案内する側と、参加者の方とグループに分かれ、それぞれ「高岡のまち歩きをしてみて感じたこと」というテーマに沿って意見を出し合います。
案内する側のグループでは、他の人と歩いてみることで新たな発見があった、それぞれ視点が違うのでおもしろかった、“よその人”の視点によって、改めて良さに気付けた。などの意見が出ました。
参加者のグループでは、まち歩きの感想から話が膨らみ、自分たちが移住に際して気になっていることを出し合っていました。
その後、席を移動して参加者のグループは案内側のグループの感想に対してさらに意見を書き込み、案内側のグループは参加者のグループから出た質問に答えていきます。
仕事のこと、住まいのこと、生活費のこと。真正面からの質問に、真正面から答えていきました。
移住に対して真剣に考えているからこそ出てくる不安や要望。まだまだ受け入れ側のサポートが追いついていない部分も多く、今後改善していかなければならないことがたくさんあるなと感じました。

白熱したとても有意義な時間を過ごした後、交流会場の山町ヴァレーへ移動。こちらも大菅さんの手によるリノベ物件です。
大菅さんの奥さんに準備していただいた、富山県産食材や器を使ったケータリングで夜の交流会を楽しみました。
ずらっと並ぶごちそう。彩りがきれい!
午前中お邪魔した若鶴酒造さんのお酒も楽しみ、富山の食の豊かさには、参加者の皆さんも大満足の様子でした。(富山県定住コンシェルジュ一条)

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